2009年1月 4日 (日)

麦秋

今年の初映画鑑賞は小津安二郎監督の「麦秋」です。ま、DVDですけど。
去年の夏に、有楽町線飯田橋の駅構内で売っていたのを買ったのですが、観る機会もなく事務所に置いてあったもの。
この映画、久しぶりに観ました。
ストーリーは、嫁に行き遅れた原節子演じる主人公(なのかな〜)の結婚話に、家族みんながヤキモキする、その心の浮き沈みや陰影を庶民(といってもお金持ちですがね)感覚で描くという感じのものです。そんでもって、まー、いろいろあるけど、贅沢いってもキリがない、「うちは良い方なんじゃないか?」と終わる。

以前、劇場(今はなき、銀座のみゆき座だったか)でみたときには、スタイリッシュで上品な映画だと思っていたのですが、こうして改めてみるとまったく印象が違いました。
ものすごく濃密な情報量がてんこもりに盛られた映画、という印象。
鎌倉に住む医者一家の話なので当時としてはかなりハイソな家庭なんだとおもうんですが、どこか感覚が「太い」というか、今の普通の人の感覚からするとたくましいんじゃないのかな、と思いました。構わない感じが、昭和らしい安心感があってほっとします。
昭和と今って、両方生きている僕らからすると一続きのような気がしているんですが、ほんとは違うのかな、と思います。
今のほうがはるかに病的で、神経症的ですね。今の普通の人は、昭和(の半ばぐらいだとしても)では「ちょっと変なひと」なんではないかな、という感じがしました。

しかし、原節子はいいですね、天使です。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくどうぞ!

今日は(もう昨日ですが)、雑司ヶ谷の鬼子母神に初詣にでかけました。
おみくじはめでたくも大吉。
境内で、鬼子母神名物という「おせん団子」買って帰りました。
Img_3478 この年末年始は、世の中いろいろ、さまざま、なにかと、キナくさいですね。
多少のことにはめげないように、体調に気をつけて、元気にまいりたいと思います。

元旦の朝日新聞の1面は「陰るハリウッド」というタイトルで、「カネも仕掛けも行き詰まる」という副題がついていました。ハリウッド式のハイリスクハイリターンの映画製作配給システムが「もうダメかも」というリポート。
それを読んでいて感じたのは、この先、かなり急激にいろんな事の「仕組み」そのものが大きくかわってくるんじゃないのかな、という事です。
気がついたら「あれ?」とならないよう、周到に気を配り、しっかりと、サエていきたいものです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月31日 (水)

2008

もう、あと20分ほどで新年です。

今年を総括してみようと、さっきからアタマをひねっているのですが、どうもうまくいきません。
「今年の漢字」じゃないですが「変」な1年でした。
なんていうのかな~、こういう気分の年ってあるんですよね。
何かが、ガラッと変わる前の「タメ」の年というか。
秋の急激な景気原則で、その「変わる」スイッチが入っちゃった感があります。

おそらく、来年は、今年なんかと比べ物にならないぐらい、キビシイ年になりそうです。
なにより、「賢さ」が試される年になるような気がしています。
アタマをキチンと使った者だけが生き残るレースのような年ではないでしょうか。

来年早々は、大事なプレゼンがあります、キばらねば!

では、みなさん、良いお年をお迎えください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月25日 (木)

FCP物語(8)

編集環境を持ち運んだらどんなことが起こるのかその思いはどんどん募って、結局、PBを購入することに。
そのときに書いた記事がコチラです。

http://homepage1.nifty.com/senzaki/1/topic/pb.htm

このマシン、今やブログ更新用のリビングマシンとして余生を 送っていますが、当時は、仕事場といわず、旅先といわず、スタジオといわず、移動編集スタジオとして大活躍してくれたものです。
編集作業が「場所」に制限されなくなるというのは不思議な感覚で、ずいぶんいろんな実験をしました。
た とえば、スタンダードな使い方でいうとFCPでつないだブロック素材を編集スタジオでつなぎこむ際、そのブロック素材のデータ一式をPBに入れてスタジオ に持ち込むという使い方。つなぎこんでいく中で何か変更点が出てきたら、その場でFCPで直して、ハンディカムを使って書き出し、入れ替えてもらう、と か。
あと、非常に急ぎの仕事で、地方ロケに持って行き、ロケ帰りの新幹線で取り込みとNG抜きをして...なんてこともしていました。
試写をPBを出しにして行い、その場でテロップ修正や順番の入れ替えをする、とかも。
PowerBookと少々の周辺機器さえあれば、どこにいても編集できる、というのは、なんとも奇妙で、便利。
編集という作業はもともとスタジオに入ってするものなだったのに、コタツに入ってでもできるわけですから。

ちょうどそのころ、父親が癌で入院していて、編集仕事に追われながら、しょっちゅう岩手に帰省していました。その時もこのマシンを実家に持ち込んで編集していたものです。
結局父は亡くなってしまったんですが、生前、たびたびお見舞いにいけたのも、FCPとPowerBookのおかげです。そう思うと、もうパワー的にはキビしいこのマシンもなかなか捨てる気にはなれないんですよね~。
20GだったHDDを60Gに取り替え、ちょっとだけ若返らせて使用中です。
Pb ←コイツ。
PowerBookで使っていたFCPは、バージョン3と4の初期でした。
FCP4(HD)は、解説本を書かせてもらったりしたので、思い出深いバージョンです。
機能的には、タイムシフトなどが新規に加わって、それまでのシンプルなインターフェイスがやや複雑になった印象でした。
ちょっとPremiereっぽくなったかな?という感じ。確かPremiereの開発にかかわったスタッフがアップルに移ったという話を小耳にはさんで「だからだ...」と思ったものでした。
HD対応、といっても、このころは対応するのは、パナのDVCPROHDのみでした。
でも、4まできちゃうと、ほぼ、使い勝手は現在と変わりませんね。音もずれなくなったし。

4以降のバージョンアップは、一度こなれたベースの上に対応フォーマットを増やしたりや、新コーデックを積んだり、といった進歩をすることになります。
5以降はスイートになって、バンドルソフトとの連携が重視されていくので、FCP単体での変化はそれほど目だったものはないと思います。
HDVなど軽量HDフォーマットへの対応ととか、FXPlugのサポートとか。
SoundTrack ProやMotionとの連携が強化されたので、音も合成もMac上でやってしまう人にはかなり使い勝手がよくなりました。
4から6への変遷の中で、対応フォーマットも、HDV、XDCAM、パナのP2システム、AVCHDと増えていき、ほとんどの新興カメラシステムとコンビが組めるようになりました。

バージョン4から5ぐらいまでは、次世代HDフォーマットは?それをFCPでどう運用すべきか?などと、あれこれアタマをひねっていたのですが、現在は、ちょっと興味がうすれつつあります。
結 局、どのシステムを使ったとしても、一度、AIMCDかProres422に変換して取り扱うことにしているので、何で収録するかは、その時々で使い勝手 と予算に合うものを選べばいいし、臨機応変でいいんだな、と思っています。実際に機材を持たなきゃいけない技術系のプロダクションにとってはアタマのいた い問題だとは思いますけどね~。(実はまだ続く...)
------

FCP物語(7)
FCP物語(6)
FCP物語(5)
FCP物語(4)
FCP物語(3)
FCP物語(2)
FCP物語(1)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月23日 (火)

効率のはなし

仕事をする上で「効率」はとても大切です。
効率を勘案しない現場はすぐに飯場化してすさんでくる。

映像制作ってもともとそんなに効率よくこなせる類のものじゃなかったんですが、このところ、デジタルな手法が定着したことで「効率化」の追求ができるようになりました。
たとえば、スタジオに入らなければできなかった編集作業がデスクトップでできるようになったりして、安くなって早くなった。
この効率化の効果は大きい、と同時に使い方をあやまるとちょっと困ったことになりかねません。

前にも何かのエントリで書いたような気がするんですが、このデジタル化による効率化の問題点は「作業効率が限りなく良くなる(スピードアップしてしまう)」という事それ自体だと思います。
効率が良くなり、作業が早くなると、周囲の状況はそのスピードを織り込んでさらに効率を求めてきます。これが人を不幸にする場合が往々にしてあるんですな~。僕も一時期その手の不幸に見舞われかけたし、実際見舞われてヒドイ事になった人も目撃しています。

そこで思うのは「効率」には二面性がある、という事です。
ひとつは、上記のような「スピード」を求めてする効率化で、工場のものづくりの現場で行われているようなイメージ。
もうひとつは「快適さ」を求める効率化です。
映像でいえば、編集途中の試写のレスポンスや、修正の柔軟性とか、あるいは仕上げ作業をより入念に行うための環境を整えるとか、そういう作業全体の見通しの良さや作業環境の快適性を求めてする効率化。結果作業クオリティアップにも貢献します。
この後者の効率化は、関係者全員が恩恵を受けられる「幸せになる」効率化だと思います。
何かが滞っていた部分のムダを廃して物事がす~っと流れるようにしていく。
そしてこの「効率」はスケジュール表とは別のところで成立するものです。
ここを意識的にとらえて効率化をしていかないと、いつの間にかスピードだけがどんどん速くなってクオリティも落ち、気がついたら知力も体力も使い尽くしていた、なんてことになりかねません。
快適に仕事をするために、もっといえば「ラクになるために」効率化を考える、というのは大切な視点だと思います。

そういう意味では「効率」をどうとらえるか、実際に作業する人間ではなく、それをマネジメントする立場の人間の役割がどんどん重要になってきているような気がします。
マネジメントしだいで現場は地獄にも天国にもなるわけですから。

と書いているうちに、この事とは違いますが微妙にリンクする話を思い出しました。
先日、うちの制作職人のT氏とミーティングをしていて、こんなような話になったんです。
彼がいうには、こんなデジタル化した時代だからこそ、ものづくりの周辺部分、プロデュースや進行はアナログ時代のセオリーをきっちり守ってやらなきゃいかんのですよ、とまあ、こんな話なんですが、まったくもって同感です。
デジタル化で作業スピードがあがっているぶん、そのあたりはかつてよりも、丁寧に、念をいれてやるべきなんですよね。
「どう効率化するのか」も含めて、しっかりしたマネジメントの重要性がどんどん増していると思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月22日 (月)

FCP物語(7)

しばらく間があいたので、どこまで行ったっけかな、と、前のを読み返すと、そうか、バージョン2まではいろいろ心もとない部分もあり...デスクトップ編集の密室性や個人性にちょっと悩んでいました...ということろまでですね(ナンバリングが違ってたので直しました...)。

「前途有望だけれど、ちょっとひ弱な若造」的雰囲気があったFCPが、晴れてプロらしい道具になったのは、バージョン3からではないかと思います。
ひょっとして、いまだにFCP3をOS9で使い続けている人もいたりして、...と思えるぐらい。
安定したバージョンでした。

件のテロップ問題も、「タイトル3D」が日本語を理解するようになり、使い勝手も向上。
このテキストジェネレーターは、ややレンダリングが重いという面はあるもの、ほぼ実用に耐えうるものになりました。
まー確かにPremiereが採用していた、レイアウトをリアルタイムで確認できるテロップシステムに比べればやや使いにくい面はあるものの、慣れれば使えないことはありません。
バージョン3で、旧バージョンのダメ部分で改善されていなかったのは「音ずれ」です。
素材のタイムコードが途切れると、取り込んだあとに、途切れ以降の音がずれてしまいました。
僕らのようなVPの仕事だと同録音は捨ててしまうことも多いので、普段はそんなに表面化しませんが、ロングインタビューなどで音がずれてしまうとやっかいです。
これがおこってしまうと、口パクをみながら手動で音をあわせるほか手はありませんでした。

バージョン3といえば、特徴的だったのは、FireWireからのタイムコード出力機能です。
こ れは、なんというか、信頼性がイマイチなのでベータ版的なニュアンスで「おまけ搭載」されていたものです。この機能と、DVCAMデッキのタイムコードを 繋ぎ撮りしてくれる機能を使って0Hショーのテープを作ったりしていました。結構便利なので、本格搭載されるのを楽しみにしていたのですが、次のバージョ ンからは「やーめた」となったようで、未だに搭載されていませんね。

バージョン3でかなり完成度も上がったFCPをこの時点でみてみると、このころすでにして十分一般的なテープ編集室と同じ性能をそなえた編集システムだったと思います(音がずれちゃう件はまーアレですけど)。その上でノンリニアのメリットがあるわけですから使わなきゃソン、という。
実際、テープ編集室からは「最近テロップ入れぐらいしか仕事がなくなった~」なんていう話が聞こえ始めたのもこのころだったような...。

OSXをサポートしたのもこのバージョンですね。
そう考えると、OSXももうだいぶ経つんだな~、ついこないだのような気がするのに。

こうして、FCP3がうまくバージョンアップしてくれたおかげで、だいぶ自信をもって作業ができるようになりました。
ただ、前回書いたような「デスクトップビデオの正しい使い方とは?」のような事にはまだまだ結論がでないままでした。結局難しいんですよね、新しい方法論だし、使っているこっちも試行錯誤中、でも、これを定着させたいので、周囲には「いろいろいいっすよコレ」とPRしなきゃいけないしで。

などやっているうちに、編集環境を持ちあるいたら何か起きるのか?と考えるようになりました。何がおきるんだろ...おりしも、PowerBookG4が値下げされ、20万円台に...(続く)

----------------

FCP物語(6)
FCP物語(5)
FCP物語(4)
FCP物語(3)
FCP物語(2)
FCP物語(1)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月21日 (日)

ローリングストーンズ/Shine a Light

他のエントリを書いていたんですが、観て来ちゃったんで、まずは。
ローリングストーンズのフィルムコンサート(!)です。

「シャイン・ア・ライト」

まー、マーチンスコセッシ監督が、世界最長老ロックバンドを撮ったんですから、観客ごときがいいのわるいのという筋合いのものではなく、ただ、無条件にチケットを買って、椅子に座って堪能させていただきました。
んー、正直、もう少し同時代的に観られるかな、と思っていたんですが、やっぱりこうしてみるとストーンズは、僕らの世代バンドじゃないですね、もう少し、お兄さん、もしくは伯父さん世代のバンドでした。

中で、あー、と思ったのはゲストのバディ・ガイ。一曲だけ出てきてちょっと歌って、チョーキングして帰っていきました。すごい。なんというか、音楽以前の「音」というか、なんといったらいいか、かつて日本でも言葉に呪術的な効力があると信じられていた時代あったそうですが、そんな意味での「魂」「呪」としかいいようもないのかな(こう言っちゃうとちょっと違うぞ、ともう一人の自分が騒ぎ出すんですが)、なんというかなー、何か「本質的なもの」を投げかける仕事をしているんだと思いますね、バディ・ガイ。すばらしい。

で、アンコールの名曲、サティスファクション、編集道を歩む同士の皆さんにはぜひ観ていただきたいマルチカメラ編修の傑作だと思います。
グルーヴに浸りながらもリズムに流される事なく、音楽の渦に巻き込まれながらもぎりぎりのところに踏みとどまって冷静な計略を巡らす、模範的な編集作業の結果がここにあると思います。あー、監督、コレ編集しながらむちゃくちゃ楽しかっただろうな〜、という事が、極東の地の一観客にまで伝わってくる、名編集だと思いますね。リズムに合わせて刻むのが音編だと思っている◯◯なディレクターはこれを100回観るべし。

あと、勉強になるのは、音です。
例えば、キースは曲中ずっとギター弾いているわけですが、彼を捉えるカメラのサイズによって、かなり細かく彼の弾くギターの音量が調整されている印象。ライブで観客席から聴いているぶんには音量は一定なわけですが、映像で捉えた時にはカットごとに有るべき楽器のバランスは変わっていて当然、なるほど、映画だからな〜。一流の仕事の貫禄はそういう所にも。

今年の映画はこれにて終了。年末にふさわしい映画、ごちそうさまでした!

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2008年12月16日 (火)

最近みたのは

どうも、エントリが滞っています。
書きたい事がない、というより、書き始めるとビミョーなところまでついつい書いてしまいそうな事件が多く、ついつい沈黙してしまうわけですが。
というわけで、あたりさわりのない話題で。
観るだけ観て、わすれちゃう映画っていうのが結構多く、最近見た映画をメモっておこうかななと。
といってもそんなに観てるわけじゃないんですけど。

GSワンダーランド
路線としては、たぶんにB級な監督のメジャー作品。
時代を60年代に巻き戻して、架空のGSバンドが苦悩したり青春したりする映画です。
音楽がとにかくすばらしく、ツボを心得たGSや日本のアートロックくさいオリジナル楽曲がてんこもりになっています。
ストーリーも破綻なく面白く、最後にかわいいどんでんがえしもあって、楽しめました。

●平凡ポンチ
カミさんが「これはイチオシっすよ」というので観にいったんですが、とてつもなく変な映画でした。
マンガが原作の自主映画監督が主人公の映画ですが、んー、ひさびさに、ここまで変な映画をみたな~という感じ。
不思議な物語の運びは原作の持ち味のようなんですが、演出のはしばしが、破綻しているのか、狙いなのか、なんだか意味不明な事が多く、かといってその部分が「失敗」しているのかといえば、そうでもないような...おもしろかったりするし。ラストシーンは70年代のヨーロッパ映画を思わせる演出でちょっとほろっとしたり。
原作チェックしたくなりました。

●怪獣島の決戦 ゴジラの息子

CSでやっていた、昭和のゴジラ一挙放映の中の1本。
67年公開なので、ひょっとしてオリジナルも観ているのかもしれないな~。
このころには、ゴジラが恐怖の対象である「怪獣」から人気キャラクターになって、人間くさくなっています。
ゴジラが、息子ミニラを教育する様は、今は懐かしい「昭和のオヤジ」っぽさむんむん。ゲンコツでしかるときに、こぶしに「はーっ」と息を吹きかけるその様は、まるで自分の父親の若いころを見るようでした。
しかし、なんで彼らは「はーっ」ってやってたんだろうな~、今思えば奇妙な行動です。ゲンコツと、ポマードと、仁丹が昭和のオヤジのイメージですね、僕は。
このころのゴジラ映画は、シリーズを続けなきゃいけないためか、どうも、煮え切らない終わり方をするのが多いですね。この映画でも「シャーベット計画」という気象をコントロールする実験が成功して、ゴジラがいる島が凍りついてしまい、親子で抱き合って冬眠してしまう、とかいうやつでした。

近々観にいくのは、ローリングストーンズです。
●シャイン・ア・ライト
楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月12日 (金)

Motion/いいかも

なんか久々になってしまいました。
12月は、どういうんだか、毎年ごちゃごちゃしますね。今年もまた。
ブログも結構さぼっちゃいました。

このところ、Motionさわっています。
仕事に使ったり、使おうとおもったら使えなかったりですが、割と勘どころがわかってきたような気がします。

実用的なところでいうと、大解像度の静止画に凝ったスクロールをつけるような場合のプレビューが速い、というのがあります。
FCPだとまず確実にレンダリング入るところが、結構リアルタイムに動いてくれますね。
カメラを追加して、カメラの動きでスクロールするようにすると、静止画素材自体のアニメーションとスクロールのアニメーションを分けて扱えるのでこれもいいですね。カメラの動きと素材自体の動きと複合的なアニメーションが分かりやすく組めるので色々応用がききます。
MotionのプロジェクトをそのままFCPに読み込むと、あたかもムービークリップのように扱えるのですが、これをしておくと、Motionで変更した部分がシームレスにFCPプロジェクトに反映するのでとても使い勝手がいい。

しかも、スクロールの品質は、FCPとは比較になりません。
曲線的にも直線的にもかなり自由に微妙なコントロールができます。

Motionは、今ひとつコントロールにクセのある「ビヘイビア」ばかりが突出して見えていますが、AE的なキーフレームベースのエフェクトソフトとしてもかなり優秀なのでは。
キーフレームのレコーディングモード(レコードボタンをオンにした状態)と、キーフレームエディターを併用しながら作業すると、結構柔軟にアニメーション設定できます。
このキーフレームエディタ(指定した要素を同一グラフに表示して編集できる)みたいなインターフェイスは、FCPにも欲しいですね、タイムラインと独立した状態でこういう作業をしたい場合も多いと思うんです。

FCPを使っていると、Motionや、Livetypeのインターフェイスはとっつきにくいんですが、一皮クリアできるとなかなかお役立ちソフトです。バンドル品なので、使わないと損ですし。

ちょっと積極的に使ってみようかという気になっています。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年12月 2日 (火)

デジタル

デジタル技術ってなんなのか、を実感。
おととい、新宿にレイトショーを見に行ったんですが、最近目覚まし時計が壊れたので、劇場に行く前に新しいのを買おうかと。
ビックカメラ(ポイントの関係があるのでね)の時計売り場で、デジタルの目覚まし時計を探したのです。
で、買ったのは、カシオの一番小型なもの。
お値段は980円。安いな〜、時計がね〜。
電波時計で自動的に毎日時刻合わせはしてくれるし、もちろん目覚ましなのでアラーム機能があり、温度センサーを搭載しているので温度の表示もできる上、カレンダー機能も。
980円というと、お寿司屋のランチ一食分とかですかね。あと、風邪薬とか。厚めの文庫本?
デジタル技術は「こなれた」とたんに激安になる。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2008年11月28日 (金)

イアンボストリッジ来日公演

26日は、英国のテノール歌手、イアン・ボストリッジのコンサートに行ってきました。

イアンボストリッジ

音楽好きも年をとってくると、脳みその出来がゆるくなってきますね。
結果、音楽ジャンルの境目がぼやっとしてきて、ふらふらといろんなジャンルを徘徊できるようになります。
若い頃には、自分のアイデンティティを構成している音楽というのがあって、それ必死に追いかけ、それ以外はむしろ避けてとおるようなところもありました。もっともお金がないので自分にとって絶対必要な音楽にしぼってきかないと財布がもたないのでした。

僕にとっては、「アイデンティティを構成している音楽」はRock(特に70年代〜80年代のヨーロッパのRock)ですが、このところは、というと、結構いろんなものを聞くようになりました。
なにかのはずみで出会い、気になっていると、そのうち来日するので、ライブ行ってみる、という感じが多いです(東京ぐらしのメリットのひとつ)。
そんな感じで聴き始めたのが、イアン ボストリッジ。
最初に知ったのは、CSテレビの音楽チャンネルでプロモーションビデオを見たのです。なにやら廃墟のようなところでナルシスティックに歌う様がなんだか80年代のニューロマちっくで妙に気になってしまったのでした。
顔だちはいかにも気難しく怪物ちっくなイギリス人、秀でた額に上品な銀髪、ひょろっとした体つき、りくつっぽそうな経歴。
その筋(声楽界?)の評判も良いようなのですが、正直、この歌手がどれほどのランクなのかは他をほとんど聴いたことのない僕にはわかりません。が、なかなかいいんですよ。

なんだかつまんなそうにステージに出て来て、歌い、歌い終わったら、先生にしかられた子供みたいにすごすごと袖にかえっていくたたずまいというか、空気感がいい。公演中は、終始自分だけと向き合い、アンコールにいたってはじめて「あ、お客いたんだ」と気づく、みたいな。サービス精神ゼロ、でもそれが逆に観客を引きつけてはなさない。
もちろん歌もいいです。声楽家というのは自分の体を楽器にする人だ、というのがよくわかります。特に高音域の絶妙な声のコントロールは、まるで美空ひばり(笑...他に比較対象がみつからない!いかに声楽聴いていないかがわかりますね)。
あと、ピアノも良かったです。歌の伴奏というよりも、掛け合いチック。これは日本の小唄などと三味線の関係にとても近い印象。おもしろかったです。

しかしこうしてたまに良い会場で、良い生演奏を聴く、というのは重要ですね。
ふだんMP3の荒っぽい音で痛めつけている自分の耳と脳みその良いメンテナンスになります。
ステージに音が現れて、消えて、残響が残り、やがてそれも消える、という「音が鳴って消えるまで」のあれこれをじかに聴くという体験はほんとうにいい。
ライブで鳴った音は唯一無二のもので、その「生涯」に立ち会う、というのがライブコンサートに出かけるの意味なんだと思います。
今年のライブ予定はこれで終了。
来年の初ライブは、ニューウエーブの巨人、デビッド・バーン大先生です。

年末は池袋の演芸場にでもでかけるかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月19日 (水)

Blenderでミジンコ

相変わらず、Blenderにハマッたままなんですが、ミジンコを作ってみたのでご披露しようかと。
ケンミジンコです。
Ken_mijinko_02_3 一つ眼で未来の乗り物チックな形がカッコいいです。
こういうプランクトンは、写真だと顕微鏡写真になってしまうので、真横、とか、真上からの姿しか、なかなか見る事が出来ないんですが、こうして3DCGで作って見ると、ナナメ前とか、車の商品カットアングル(笑)で見る事ができて楽しい。
なにせ、初心者なのでモデリングも質感設定も難しい(&楽しい)んですが、実際どんな形をしているのかの資料調べがてこずります。Googleで色んな図解や写真を集めてそれを総合して、単純化して、形にしていくのが手間取りますね。それもおもしろいですが。
ホントは内蔵も作って入れたいのですが、技術がついていかないですね。お腹の中はからっぽです。

もともと、Blenderを始めようと思ったのは、カンブリア紀の変な生き物群を作って、色んな角度から見てみたい、という欲望があったからなんです。
その手始めにミジンコをば、というわけでした。
なので、CGでムービーを、というより、最終的には、オブジェクトQTVRのようなしくみで、ぐりぐり回してみられるCGを作りたいな〜、と。ムービー志向じゃなく「フィギア」志向ですね。
そういうので、カンブリア生物図鑑のようなものができれば面白いと思っています。
ま〜、ぼちぼちという感じで、長期計画で。老後の趣味が見つかったかもしれない(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月18日 (火)

モリサワ Passport One

しかし、秋深しで、ぼちぼち年末が見えてくるこの時期って、なんだか疲れますね。
この年になると、どうも、季節に体がついていくのがゆっくりになるので、このところの無茶な猛暑の夏から、あれっと思うと寒くなっている初冬へは結構堪えます。
なんか、風邪をひいてしまっている方も多いみたいで。僕はなんとか持ちこたえています。
季節的には、結構好きな時期なんですけどね。

映像作品のテロップのフォント、Macのシステムフォントであれば、無料で使用することができますが、サードパーティのフォントはフォントの購入費とは別に使用料がかかります。
これが結構高いので、だいたいテロップのフォントはMacプリインストールのヒラギノを使うことが多いのですが、このところちょっと限界を感じていました。
そんなおり、組合の相棒が、モリサワのフォントで、年間5万円でかなりの書体数が商用利用可能、というプランを見つけたので、それを契約しました。

Morisawa Passport One

インストールして、すぐに仕事に使えるというのはいいですね。
オンラインで認証すると、1ヶ月使える仮ライセンスキーが発行され、その後、1年間有効のライセンスが郵送されてきます。

そんなに派手な書体はないのですが、教科書体や楷書などの日本語のきれいなフォントがあるのが魅力です。
現在編集中の作品に多少試行錯誤しながら使っていますが、特にMotionで動かしたりする場合の見栄えには、結構満足感が得られます。

読みやすさ本意で考えると、ヒラギノはテロップ向きの書体だと思うんですが、もう一歩踏み込もうとするとすぐに限界がやってきます。
たとえば、インタビューの補足テロップなど、なにげないところに、きれいな日本語フォントが使えるとそれだけですこしクオリティアップです。

年間5万円が高いか安いかは人によると思いますが僕としては、十分にペイしておつりがくるのではないかと。
1年間数万円の出費で、テロップに関する自由度が格段にアップするわけですから、これはいいのではないかな~、と思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月10日 (月)

YouTube新機能/ディープリンク

YouTubeにまた新機能。
ディープリンクです。

YouTube内の動画にリンクを張る際、動画の中の「**分**秒」という特定の箇所を指定できる、というものです。
動画の中の「面白い部分」を直接指定できるというのがミソ。
「面白い部分」というより「見てほしい部分」ですね。
長いムービーを全部みてもらわなくても、部分を指定することでピンポイントで見てほしいシーンをアタマだしリンクできます。
とりあえず長いムービーをアップロードしておいて、リンクの際に部分を指定する、という使い方もできますね。もともとの機能の意図とは少し違いますが、考えようによっては編集やトリミングの手間を軽減できる事にもなりそうです。
YouTube、やはり動画配信プラットフォームとしてはダントツですね。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年11月 8日 (土)

昭和のゴジラ

CSで昭和のゴジラ、ニュープリントで一挙放映をやっていて、録画してみています。
いやあ、面白い。
「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」で怪獣映画が生まれたあと、風刺映画になったり、SF映画になったりしながら娯楽映画として成長して行く様子が見られて本当に有意義です。

しかしつくづく思うのは、いわゆる「特撮」と、CGを使ったSFXは、まったく別のものなんだな〜ということです。
本物らしい、というのと、映画的なリアリティというのはまったく別物。
人形見え見えのゴジラも、作り手の気合い次第では、とってもドキドキする「リアリティ」を獲得できるのだな〜。
本物にいかに近いか、という事より、いかに真にせまっているか、というか、気迫が通じるか、という事のほうがよっぽど人の胸を打ちます。

最近のウルトラマン映画は、歴代のウルトラマンが登場してとても懐かしいのですが、肝心の大団円がCGになっていて、テンション落ちますね。
確かにCGのほうが自由自在に演出できるかも知れませんが(空中戦など特に)、ウルトラマンがCGになって登場したとたんに「真実味」が消えてしまって、んー、となってしまいます。これは怪獣も同じ。

やはり、映画には、人の手でコントロールできない要素というものが重要なんじゃないかと思います。
ミニチュアを使った特撮は、普通の実写以上に不自由なので、その「もどかしさ」みたいなものを作り手の気迫と、観客の想像力で補う必要があります。それが、特撮独特のドキドキ感や高揚感、真実味を生むのではないかと。

ウィキペディアのゴジラ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月 6日 (木)

Squeeze 5.0.3

FLVのエンコーダー、Squeeze5が、マイナーバージョンアップしました(というかだいぶ前ですが)。
バージョンは5.0.3に。
目立った機能アップは、以前はFlip4Macのコンポーネントを使っておこなっていたWMVのエンコードが、Flip4Macなしでも出来るようになったことです。まだ性能は、こまかく検証していませんが、今時のエンコーダとしては待たれていた機能だと思います。
納品がFLVの場合は、編集上がりのチェックにWMVを使う場合が多いのではないかと思います。FLVはPCの標準環境では再生できないからです。別途プレイヤーを配布したり、実際にWEBページ内に組み込む必要があります。
Squeeze一個いれれば、納品用のFLVも、チェック用のWMVも書き出せるのはいいですね。

過去記事。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 4日 (火)

FCP物語(6)

アナログかつ集団的な編集作業を、デジタルかつ個人的な作業に置き換えるむずかしさ。
当時僕が直面していたのは、そういう事だったのかな、と思います。と同時に、この問題は今だにすっきり解決しているわけではありません。

それまで、いわゆるオフライン編集(スタジオに入る前の予備編集過程)はさんざんやってきましたが、これは、シナリオを書いたり、コンテを切ったり、ロケしたりといった「ディレクター脳」で行えます。
ところが、編集を「仕上げる」作業は、この従来の「ディレクターの脳」じゃムリなんですよね。
編集スタジオでの僕の仕事は、編集のオペレーターと共同作業することで、例えばテロップ入れの場合、「これとこれとこのテロップはセンターした位置で同じ にそろえて、こっちは、左上に置いて大きさは一回り小さくエッジはもっとソフトに」といった、テロップの階層性を判断してデザイン上の指示やタイミングを 指示をだしていくことです。それを受けて、オペレーターは「仕上げて」いくわけです。
FCPで自分で仕上げるとなると、従来のディレクター脳の作業と同時に、それを実現する「オペレーター脳」が必要になってくるわけです。
今でこそ、「オペレーター脳」もだいぶ鍛えられてきましたが、当時は、結構大変でした。
ディレクターは、多少でこぼこしていても「いい按配」に収める能力がもっとも重要ですが、オペレータの作業はもっと具体的で数値的です。そこをなまけると仕上がりに、どこがどうという事じゃない、「ピリっとしない感じ」が出てしまいます。

「FCPの使い方がわかる+演出できる」という事に加えて「オペレーターとしてきちんとしたアウトプットを作る」という技術が必要になってくるわけで、そこが一番大変だった気がします。
そして、たいていその種のミスは、最終的にテープに書き出している最中に発覚します。
あーあ、と、また修正して書き出しなおし。みなさんそうだと思うんですが、やっと終わったと思った夜なべ仕事でやりなおし、はへこみます。

そういう事にくわえて、編集というプロセスを誰とも共有できないという事への不安もありました。
これは実は裏腹で、自分一人で編集に没頭できる気持ち良さもありつつ、作業が社会化されない、というか、なんか妙な狭いところへ入り込んでしまう心配がありつつ...。
スタジオでの編集は、最低でも3人、多い時には10人程度で進行します。編集の確認がリアルタイムで進んで行くのでガラスばりです。
でもFCP編集は密室でブラックボックスです。この違いは大きい。編集終わってからの最初の試写が勝負!と僕が思うのは、このあたりに起因しています。

こうしてFCP編集をするようになって、有利だったなと思うのは、過去何年もポスプロで編集した経験値があった、という事でした。
つまり、到達すべきクオリティというか「状態」がわかっている。
ポスプロでのアウトプットに届いていなければNGだし、届いていればOKなわけで。
なのでこのころの僕のFCPのオペレーションは、ポスプロの出力結果に極力近づける、という事が最大の関心時でした。
ターゲットとして、僕がよくお世話になっていた某編集スタジオの某編を念頭において、そこのシステムで出来る事と同じ事をFCPでやってみる。
うまくいかなければ、それに近づけるための工夫をあれこれ。そうやって上達していったんだと思います。(続く...)

-----
FCP物語(5)
FCP物語(4)
FCP物語(3)
FCP物語(2)
FCP物語(1)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月30日 (木)

構成案書き

実は「ペラ1枚の構成案」というのが一番大変。

確かに書く量はたいしたことないのですが、ものによって、「どう書くか」がわかるまでに、長時間悶々とします。
特に、はじめてのクライアントや、はじめてのテーマの場合、なかなか手がかりがみつからない。

何か面白そうな事をかいておけばいい、というその場しのぎならすぐ書けるんですが、それではダメ。
なにしろ構成案は、その仕事の行く末を左右する重要な書類です。だから慎重に。
アプローチの仕方をここで間違えてしまうとのちのちが地獄です。

糸口が見つかるまで、オリエンの資料やメモをあちこち眺めては、形になるまで、メモを書いたり消したりします。

こういう時、「書けるまでがんばる」というのは、失敗するケースが多い。
たいていの場合「がんばって」書いた構成案は、何かいびつで、いま一つピリッとしません。

少し書いてみて、すぐに行き詰るようなら「まだ書ける段階ではない証拠」なので、さっさと書くのをやめて、資料に眼をとおしたり、まったく別の事に手をつけたり、ちょっと眠ったり、散歩に出たり。
ともかく、「今の脳の状態」を変えてみながら、何度もアプローチを試みる、というのが肝要だと思います。

そうしてしばらくすると、ふと、全体の構造みたいな、まとめ方みたいなものが、浮かんできて、頭のなかがすっきりします。
そうなったら、はじめて書き時です。

そうしたら、僕の場合は、ヘッドフォンを耳につっこんで、モーターヘッドとか、激しくて速い音楽をでかい音で聞きながら、かしゃかしゃと一気に書いてしまいます。
ヘッドフォンをして大きな音を聞いていると自分がたたいているキーボードの音が聞こえなくなるので、なんだか集中できるんです。

---と、今日はそんな一日でした。
書きながら聞いていたのは、Slayerでしたけど。この手の音楽は「作業用」もしくは「業務用」としてホントお役立ちです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月27日 (月)

小石川植物園

昨日も結局Blender三昧だったので、酷使した眼をやすませるべく、今日は小石川植物園に出かけたのです。
池袋で昼食を買い込んで、茗荷谷へ。
やっぱりこの植物園、いいですね。
ちょっと雨がぱらついたので、大きな木の下でまったりしてきました。
晴天の日もいいのですが、こういう雨上がりも土の匂いが濃厚気持ちがいいです。
池をのぞくと、いままで気がつかなかったんですが、ブルーギルとおぼしき魚影がいくつも。池を泳ぐカメはアカミミガメだし、ふとみると北米産外来生物種だらけでした。なんともな〜。閉鎖的な水場なのでここから外へ広がるリスクは少ないのかもしれませんが、ちょっと問題だぞ、と思ったしだいです。

虫を見るのが好きなので、そういう意味では夏に来た方がたのしいんですが、なにせ暑いので。小石川植物園は、なんか、「普通」な感じがいいんですよね。藤とかも藤棚でショーアップするんじゃなくて、立ち木のまま育ててるし、見せるというより「保存」してある感じ。本来の植物以外にも、環境目当てであつまってくる色んな「普通」の生き物がたくさんいます。今回はジョロウグモをたくさんみました。クモもおもしろい生き物です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月25日 (土)

FCP物語(5)

FCPを仕事に使う。
いよいよ計画を開始したわけでした。
後になって思い返してみると「そんなこた考えりゃ予測できただろ?」という事も、いろいろな事情や心理状態、能力の限界などなどにより、その時は「わかんない」場合ってあると思います。とにかくまず実践してみることの重要性がそこにあるし、実践のともなわない理屈の無意味さもそこにあるのだと思います。その事を痛烈に実感したのが初期のFCP作業でした。

初期のワークフローは、DVCAMで撮って、FCPでブロック素材をつないで編集室に入って、カンパケ。
しかし、実際にやってみると、この方法では、せいぜい数時間圧縮できるだけで、たいして効率化しないんですよね。やってみてわかった。
僕の計画では15時間ぐらいかかっていた作業が数時間に、つまり1/3ぐらいにならないとちょっと目標には未到達。
考えて見れば、編集スタジオで時間がかかるのは、特殊効果だったり、テロップ入れなわけですよ、それ以外が効率化してもあんまり効かないわけで、当然の結果 なのでした。どうやら、デスクトップで納品可能クオリティの映像がハンドリングできたというだけで浅はかにも舞い上がっていたようです。PCを使った作業で陥りがちな事態です。FCPで手間がかかっている分だけ「損」してるじゃん、という感じでトータルの収益性は、時間や手間を考えるとむしろ悪化しています。

となると、FCP上でどこまで完成に近づけるのかがやはり勝負ということになります。

しかしながら、このころのFCPは、「完成させる」つまり、編集スタジオと同じ事をやらせるという点でみるといくつかの問題がありました。

ひとつはテロップです。
このころのFCPでは、一般的な「白抜き黒エッジ」のテロップを入れる事はできませんでした。ドロップシャドウはつくのに、エッジがつかなかったんです。
方法としては、いちいちフォトショップでテロップを作ってスーパーインポーズするしかありません。しかも、フォトショップでエッジをつける時に使う「レイ ヤー効果」をFCPでは解釈できないので、読み込む前にラスタライズする必要があります。これは「直し」を考えると不便と言わざるをえませんでした。
そのうち、フリーの「縁つきテキスト」というプラグインが手に入るようになり、若干状況は緩和したものの、ポスプロでの入れるテロップと比較してキレはいまひとつ...。

それと、さらにイマイチだったのは、トランジションのディゾルブです。ディゾルブ(オーバーラップ)はもっとも使用頻度の高いトランジションですが、これの出来がめちゃくちゃ悪い。ディゾルブの途中で明度が下がってしまい、なんというかフェードぎみにOLするというか、そんな按配でした。
これについては、トランジションのプラグインを使わず、不透明度をキーフレームでアニメーションさせる、といった手法で回避ほかありませんでしたが、これだとクリップ全体にレンダリングかかっちゃうのでトランジション分を切り離して、など、手間がかかります。

そんなこんなで、なかなかカンパケクオリティが出せない状態でいろいろ苦労するうち、FCPは2にバージョンアップ。
ディゾルブの問題に関しては、このバージョン2で一応解決されてひと安心したものの、テロップに関してはまだぱっとしない状態が続きました。
日本の映像制作ではテロップがかなり重要な役割をはたしていますが、これをアメリカ人の開発者が理解できないからだ、なんていう話もささやかれたり...。
バージョン2には、縁つきテキストと同じ機能を持つ「アウトラインテキスト」ジェネレータが追加されたのですが、やはりどうも、キレはいまひとつ。また、 今のタイトル3Dの前身にあたるジェネレータが付属するようになったのですが、この時点ではまだ日本語の認識ができず、実用性はやっぱりいまひとつ。相変わらず、ガマンしてジェネレータでテロップ入れるかフォトショップ作業に頼るかしかありませんでした。

これ以外にもジャギーの問題とか、編集上がりに「パソコンっぽさ」がにじみ出てしまう局面がいくつもあり、試行錯誤しながらダマシダマシの作業をしていました。
FCP2になってからは、トランジションつきほぼ完成尺のブロック素材に、凝ったテロップ以外(いわゆる下位置テロップ)をいれた状態でスタジオに持ち込み、カンパケしていました。
この方法で、一応、やっと計画に近い編集スタジオ費の圧縮が実現して、僕の収益性も改善してきたのですが、クオリティに関してはちょっと微妙というか、なんか、どこがどうという事もないんですが、プロダクションもクライアントもOKなんだけど、なんていうかな〜、なんか違うね、という感じが続いていました。

まーいろいろありつつ、しかし、もっとも重要な問題は、実のところ、オペレーションする僕のアタマの中の問題だったんですよね〜....(つづく)。
-----
FCP物語(4)
FCP物語(3)
FCP物語(2)
FCP物語(1)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

«縁