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2017年12月15日 (金)

Pファンク

やっぱりですね、アカ抜けしたおしゃれなものより泥臭いものの方が好きなんすよ。昨年の今頃はフェラ・クティにはまって、どろどろアフロビートを仕事のあいだじゅうずっと聴いてましたし、今年の正月は、ラモーンズ三昧でした。で、今ハマっているのがPファンク周辺のアレです。なにを今更とお思いの方もいらしゃるでしょうが…。一番好きなこの曲ファンカデリックの「Cosmic Slop」なんかジンと胸に迫るものがあります。しかし、このような珍妙なベースリフをどうやって思いつくのか。しかもかっこ良い。僕の中では、クラフトワークの「The Robots」と並んで二大珍妙ベースリフです。

(ところでCosmic Slopの邦訳は「宇宙的おしっこ」で良いのかな?歌詞の邦訳はここにあった

FANKという言葉そのものが、アフリカ的な泥臭さや臭いを表すスラングだったそうで、そもそもこの音楽の根本には、土着的なものが色濃くあるんですね。
しかもその土着性は、ほぼシステマチックと言っていいフレーズやリフの反復の中から、グルーヴとして生まれてくる。シャーマンの祈りや呪いと同じ幹から生えている別の枝なのでしょう。しかも、Pファンクの場合、世界観に「宇宙的」な妄想が入り込んでいるところもまた、シャーマンっぽい。

ファンクミュージックの解説を読むと、リズムの特徴は「一拍目を強調した16ビート」だそうで、先の「Cosmic Slop」なんか、典型的ですね。一拍目を強調したいので必然的に前の小節のお尻に弱起がくっつく。聞き続けると、小節の一拍目で、かるくアタマをコツンと、定期的に叩かれている感じが繰り返されてなんだかトランス状態になってきます。多少アドリブでフレーズが暴れても、小節の一拍目はそろって「ドン」とくるので気持ち良く、楽しくなってきますね。こういうお決まりのところでお決まりのようになる気持ちよさっていうのが、人間の快感のなかに書き込まれているのですね。だからこそお決まりを裏切る意外性というのも別の快感を生めるのでしょう。

こういうファンキーなビートというかリフというかグルーヴというかは、ワンフレーズ演奏されただけで自動的に「永遠につづく」というスイッチが入ってしまうようなところがあります。まあ、当然いつかは曲は終わるんですが、はじまったときにはそれは想定外、という感じがある。
ロックンロールっぽいエイトビートは工作物というかその曲をささえる構造物というイメージがあるんだけど、ファンクは、そういうのとは別もので、流れを造る、みたいなニュアンスかなあ。曲が始まるたびに、河を流しはじめる、という感覚のような気がします。

10ヶ月ぶりに記事書いた。また書こ。

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